戦時の強制退去で謝罪要求

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共同通信
ブラジル・サンパウロ州サントスで、強制立ち退き対象の遺族に聞き取りをする宮城あきらさん(左)=2022年5月(共同)

 【サンパウロ共同】第2次大戦中、連合国側についたブラジル当局から「敵性外国人」とみなされた日本人や日系人がサンパウロ州サントスなどで突然自宅を立ち退かされた措置に対し、日系3世のテレビプロデューサー奥原マリオ純さん(48)やブラジル沖縄県人会が1日、政府の謝罪を求める請願書を送付した。

 強制退去問題に取り組んできた奥原さんらは同様の申請を2015年にも行ったが、昨年6月に右派ボルソナロ前政権に却下された。ボルソナロ前大統領が軍人出身だったことから請願内容を検討する委員会への軍の影響力が大きかったとみており、今年1月に左派ルラ政権に代わったことから再申請に踏み切った。