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共同通信
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【カイロ共同】内戦が続くシリアのアサド政権支配地域で、強権的な体制への異例の抗議デモが約2週間行われている。シリア人権監視団(英国)によると、南部スワイダ中心部の広場では1日、2千人以上が集まりアサド大統領の退陣を求めて声を上げた。
デモは8月下旬、アサド氏が公務員の賃上げや燃料費の補助金打ち切りを決定した後に始まった。物価高や通貨暴落による生活苦への不満が背景にある。スワイダのデモに呼応し、首都ダマスカスや北部アレッポなどでも小規模ながら抗議活動が行われた。
スワイダのデモに連日参加している失業中の男性(37)はオンライン取材に応じ「もう暴君を恐れない」と語った。