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共同通信
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東京都墨田区の荒川河川敷で2日、1923年の関東大震災時に虐殺された朝鮮人らの追悼式が開かれた。事件の風化や記憶の継承が課題となる中、次世代へ語り継ごうと若者らが式典の運営に参加。それぞれが虐殺の歴史と向き合い、ルーツの違いを超えて自然に集まった。「知らないではすまない」「大切な記憶を守る」。次の100年へ。同じような悲劇が二度と繰り返されぬよう語り継ぐ。
「今、私たちが立っているこの場所のすぐ近くも虐殺の中心的な現場となりました」。東京スカイツリーの北東約2キロ。普段はランナーや家族連れの憩いの場となっている河川敷の会場で、若者らのグループ「ペンニョン」は参加者に語りかけた。