ナチ英雄視を隠蔽と批判

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共同通信
7月、ロシア・サンクトペテルブルクで記者会見するプーチン大統領(タス=共同)

 ロシアのプーチン大統領は5日、ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系であることを引き合いに「欧米はウクライナの国家元首にユダヤ系の人物を据え、ウクライナでのナチス英雄視の動きを覆い隠している。極めて不快だ」と批判した。国営テレビの取材に答えた。

 プーチン氏はウクライナ侵攻の当初からゼレンスキー政権を「ネオナチ」と呼び、侵攻を正当化してきた。

 プーチン氏はこれに先立つ第2次大戦の戦勝記念行事に関するオンライン会議でも、ソ連からの独立を目指してナチスと協力した民族主義者ステパン・バンデラらがユダヤ人虐殺に関わったと指摘し「歴史の事実を明示するべきだ」と述べた。