米、中国の新地図に警戒感

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共同通信
米国防総省のライダー報道官=8月、アーリントン(ゲッティ=共同)

 【ワシントン共同】ライダー米国防総省報道官は5日の記者会見で、南シナ海のほぼ全域に権益が及ぶとする中国の新しい地図について「国境を再編し、他国がそれに従うことを期待してニューノーマル(新常態)をつくり出そうとしている」と強い警戒感を示した。一方的な現状変更の試みを許さず、同盟・友好国の主権を守るため各国と緊密に連携するとした。

 パテル国務省副報道官も記者会見で、新地図が各国の反発を引き起こしていると指摘。「各国と同様に、地図に描かれた中国の違法な海洋権益の主張を拒否する」とした。インド太平洋重視を掲げるバイデン政権は中国に反発する各国に寄り添う姿勢を強調している。