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共同通信
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秋本真利衆院議員(48)=自民党を離党=が、洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸前社長(64)から多額の資金を受領したとされる事件で、東京地検特捜部が7日にも秋本氏への本格捜査に乗り出す方針を固めたことが6日、関係者への取材で分かった。収賄容疑で家宅捜索したが受託収賄容疑の適用も検討。塚脇氏については贈賄容疑で刑事責任を追及するとみられる。
関係者によると、秋本氏は特捜部の事情聴取に資金受領自体は認めているとされ、資金の趣旨が焦点になっていた。国会で洋上風力発電事業に関する質問を繰り返しており、塚脇氏は特捜部に「資金は質問の謝礼」と説明。特捜部は秋本氏の刑事責任が問えると判断したとみられる。
公務員が職務に関し賄賂を受け取るなどすると収賄罪に問われ、贈賄側から一定の職務行為の請託(依頼)を受けた場合、受託収賄罪が成立する。
関係者によると、秋本氏や塚脇氏らは競走馬の組合を設立。設立に伴い塚脇氏は2021~23年、総額で3千万円ほどを提供し、馬の購入代金などに充てられたという。