L線停止の波紋は大きく 「分かっちゃいるけど止められない」

 6日付のエーエム・ニューヨークによると、キャナージートンネル工事に伴うL線運行停止に関する公聴会が5日、ブルックリン区ウィリアムズバーグで行われ、およそ200人もの利用者が集まったという。
 この公聴会の主な目的は、利用者へL線運行変更の必要性を説明し理解を得ること。トンネル内の損傷部品などを見せながら、いかに工事が不可欠かを解説した。
 ニューヨーク州都市交通局(MTA)が、現在提示する工事案は2つ。1つは、トンネル区間などで運行を完全に停止し、18カ月かけてトンネル2本の修復を同時に行うもの。2つ目は、3年かけて1本ずつ修復を行うものだ。完全に運行停止しないものの、本数は80%減で、現在の約5分の1しか利用者を乗せることができない。
 参加者の多くが、「影響は大きいが、修復工事は必要」と理解を示しているが、2つの提示された工事案の間で意見は大きく分かれている。
 MTAは、2019年に遅れなく着工するために、3カ月以内に最終案を確定する方針だ。

Juha Uitto