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共同通信
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東京電力福島第1原発で8月に始まった処理水海洋放出の差し止めを求めて、福島、宮城県などの住民ら約150人が8日、国と東電を福島地裁に提訴した。原告側弁護団によると、処理水放出の差し止め訴訟は全国初。
訴状によると、処理水放出は市民が平穏に生活する権利を侵害するとともに、漁業関係者のなりわい回復を困難にすると主張。放出に関する東電の実施計画、関連設備の検査を合格とした国(原子力規制委員会)の処分取り消しのほか、東電に放出禁止を求めている。
第1原発では、高濃度の放射性物質を含む汚染水を多核種除去設備(ALPS)で浄化し、処理水としてタンクで保管してきた。