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共同通信
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福島県いわき市は8日、市内の複数の河川で氾濫が生じ、ほかの河川でも氾濫の危険性が高まっているとして、市内全域に警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」を発令した。対象は約14万世帯、約32万人。県は、いわき市に災害救助法の適用を決めたと発表した。
市消防本部によると、同市内郷内町では「床上浸水している」との通報が複数あったが、車が入れない状態のため、垂直避難を呼びかけている。地区全体が水没している可能性があるとみている。内郷白水町では「道路が冠水して動けない」との通報があり、消防が駆け付けると、4台が浸水していた。
市によると、避難所の内郷第二中が浸水し、受け入れを停止。午後11時20分時点で、避難していた数人が体育館のステージ上に取り残された。
東北電力によると、大雨の影響で、8日午後11時時点で、いわき市内で約6千戸が停電。福島県は災害対策本部会議を開き、内堀雅雄知事は「沿岸部の方は避難情報を確認し、命を守る行動をとってください」と呼びかけた。