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共同通信
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洋上風力発電事業を巡る汚職事件で、衆院議員の秋本真利容疑者(48)=自民党を離党、比例南関東=が、贈賄側の日本風力開発の塚脇正幸前社長(64)らと設立した組合が保有する競走馬について、自ら厩舎に預ける契約手続きをしていたことが9日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は、秋本容疑者が実質的に組合を所有していたことを裏付ける要素とみている。塚脇氏は組合に多額の資金を出資しており、これらが賄賂だとして捜査している。
秋本容疑者らの競走馬の組合「パープルパッチレーシング」は2022年3月の登録。今年5月時点で20頭ほどを保有していた。
関係者によると、秋本容疑者は厩舎を運営する調教師との間で締結する「預託契約」を自ら行い、馬の預け先とメールでやりとりしていた。
調教師は馬が最良のコンディションでレースに出走できるようにトレーニングする。契約ではレースで馬が勝った際の賞金の配分の他、餌代や治療代なども取り決める。
秋本容疑者は直接、預け先の厩舎にあいさつに行くこともあった。