6日付のDNAインフォによると、昨年近隣地域でグラフィティ(落書き)を描いた罪でコミュニティサービス(地域奉仕)を行うよう命令された青年が、その命令に背いたとして8カ月の懲役刑を言い渡された。
モイセ・B・ビロリオ元被告(19)はことし2月、「Lil Capo」「FTP」「DPL157」など、ギャングに関連したスラングや反警察、暴力賛美のスローガンを緑色の塗料で、クイーンズ区コロナの公共物に落書きした罪を認めている。加えて、昨年8月に起こした暴力沙汰の傷害罪も加わり、30日間のコミュニティサービスと保釈金の支払いを命じられた。
ところが今月4日、その命令に反したとして、市議会議員だった当時、グラフィティを猛烈に批判していたピーター・バローン・ジュニア判事から懲役8カ月の刑が下された。クイーンズ区のリチャード・ブラウン地区検事も「グラフィティはエゴによる公共物の破壊行為。きれいにするのに税金を何千ドルも費やすことになる」と述べている。
また、ビロリオ元被告はことし3月、路上で3フィート(約1メートル)の鋭利に削ったほうきの柄を屋外で振り回したとして、その罪にも問われている。証人によると、元被告は「刺傷事件が横行しているので、自己防衛のためやった」と述べたという。