9日付のニューヨーク・ポストによると、選挙資金法違反疑惑の渦中にあるニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の55歳の誕生日を祝うイベントチケットの売れ行きが伸び悩んでいるという。
イベントは、ブルックリン区ウィリアムズバーグにあるボーリング場、ブルックリン・ボウルで12日に開催される予定だが、チケットの売り上げが思わしくないようで、市長夫人のシャーレーン・マックレイ氏は8日、支持者に購入を呼びかけるEメールを送信した。Eメールには、「今すぐ買うことをお忘れなく。ルイス・C・K参加のニュースが売り上げに拍車をかけ、チケットは残り少なくなっています」と、購入をあおるような文面だったという。
ある民主党活動家は、「コマーシャルのよう」と皮肉ったコメントをした。C・Kさんは、フォーブス誌の長者番付でコメディアンの中で7番目にギャラが高く、マディソン・スクエア・ガーデンを3日連続満席にできるほどの人気があるともいわれているが、C・Kさん出演の発表があった1週間半後でも、収容人数600人の小規模な会場を、市長の誕生日を祝いたい人で埋められていない。
チケットの価格は100~250ドル。市長政権には先月、選挙資金を巡る疑いが浮上しているが、市長は不正行為を否認している。