5日付のメトロ・ニューヨークによると、ブルックリン区のブルックリン公共図書館が、優れたサービスを提供する博物館や図書館に贈られる勲章を6月に受賞することが決まったという。
勲章は米国博物館・図書館サービス機構(IMLS)が、全国にある博物館、図書館の中から特に優秀な取り組みで、市民やコミュニティに貢献した施設に対して授けるもの。同図書館は、区内に60の施設を有し、全米でも5番目に大きい規模を誇り、本の貸し出し以外にも高齢者向けのワークショップや外出が難しい利用者向けの図書配達など、充実したサービスを提供することが評価された。
また、移民の多い同区では、多様な民族の住民らのニーズに応えるサービスを重視している。なかでも米国籍を取得したばかりの人たち向けに開催中のワークショップは、特に高い評価を受けている。また、幼いころに米国へ移住したが、国籍を取得できていないことが後になって判明した場合も、取得に必要な手順を説明する窓口を設けている。
また、市民間の情報格差を失くすことも課題としており、経済的な理由で自宅のインターネット環境が整っていない利用者らも、図書館の端末を利用することができる。今後も、図書以外にも有益な情報を市民に届けていくという。