鬼怒川決壊から8年、防災誓う

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共同通信
茨城県常総市で開かれた追悼式で黙とうする神達岳志市長(左から3人目)ら=10日午後

 2015年の関東・東北豪雨で茨城県常総市の鬼怒川の堤防が決壊してから10日で8年を迎えた。決壊現場で市の追悼式が開かれ、市幹部や住民ら35人ほどが犠牲者に黙とうをささげた。神達岳志市長は「防災の取り組みに終わりはない。犠牲者の弔いにつなげる覚悟だ」と述べ、治水対策強化に万全を期すと誓った。

 豪雨では宮城、茨城、栃木3県で8人が死亡。総面積の約3分の1が浸水した同市では2人が犠牲となり、13人が災害関連死と認定された。

 自宅が床下浸水したという上三坂地区長の吉川博さん(73)は追悼式で「堤防が崩れる様子を間近で見て危機感を持った。早めの避難を心がけたい」と振り返った。