崩れた尖塔、ホテルの壁に亀裂

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共同通信
モロッコ中部マラケシュ旧市街で、地震で崩れたモスクの尖塔=9日(岩間ひかるさん提供、共同)

 【カイロ共同】8日夜に大きな地震があったモロッコ中部マラケシュに住む岩間ひかるさん(43)が10日までに共同通信の電話取材に応じた。世界遺産に登録されている旧市街の壁やモスク(イスラム教礼拝所)の尖塔は崩れ、経営するホテルの壁には亀裂が入った。甚大な被害が出た震源地への道路は部分的に未舗装で「援助物資の輸送が難しそうだ」と訴えた。

 マラケシュは、アトラス山脈に位置する震源地の中部ハウズ県から北東約70キロにある。経営するホテルがあるマラケシュ旧市街には古い建物が多く崩れる危険性があるため「余震に備えて宿泊客に旧市街から出るよう勧めている」と話した。