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共同通信
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囲碁の最年少タイトル保持者で、日本棋院に所属する仲邑菫女流棋聖(14)が世界王者を多く輩出している韓国へ移籍する意向を示し、手続きを進めていることが11日、関係者の話で分かった。韓国棋院に棋士登録を申請しており、承認されれば、プロ活動の拠点が日本から韓国に移る。日本棋院の棋士が海外へ移籍するのは初という。
日本棋院はすでに仲邑女流棋聖の移籍を承認。韓国棋院での承認の可否は、年末か年明けに決まる見通し。
仲邑女流棋聖は韓国での修業も経て2019年、当時最年少の10歳0カ月でプロ入り。日本棋院が世界戦での巻き返しを目指し新設した「英才特別採用」でのプロ入りだった。今年2月には史上最年少の13歳11カ月で女流棋聖を奪取し、中学生で初めてタイトルを獲得した。
来年1月開幕予定の女流棋聖戦の防衛戦は出場する見通し。
近年、囲碁の国際戦では韓国と中国が2強を形成し、日本は苦戦が続いている。