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共同通信
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長崎県対馬市議会の9月定例会本会議が12日、開会した。原発から出る高レベル放射性廃棄物(核のごみ)の最終処分場選定に向けた文献調査を巡り、調査受け入れに関する請願について採決する見通し。
8月の特別委員会の採決では、受け入れを促進する請願が採択され、本会議でも採択される公算が大きい。最終的な判断は比田勝尚喜市長に委ねられ、調査応募に踏み切るかに注目が集まる。
対馬市の建設業団体や市民団体は6月、調査受け入れについて賛否それぞれの立場から請願8件を提出。議長を除く全市議18人で構成する特別委員会で審議し、8月16日に委員長と欠席1人を除く16人で採決。受け入れを促進する請願を賛成9人、反対7人と僅差で採択していた。一方、反対請願6件は一括して不採択となった。
比田勝氏は今年6月の市議会で風評被害や環境への影響について懸念を示した。特別委の採択については「さらに熟慮する」とのコメントにとどまり、明確な立場は明らかにしていなかった。
文献調査は3段階ある処分場設置に必要な調査の第1段階。