10日付のエーエム・ニューヨークによると、メトロポリタンエリアにある3空港のセキュリティー検査場での混雑が深刻化する中、ニューヨーク・ニュージャージー州港湾公社(PA)は4日、米運輸保安局(TSA)に、混雑緩和の対応を求める文書を送ったという。
文書によると、ジョン・F・ケネディー(JFK)、ラガーディア(LGA)、ニューアーク・リバティー(EWR)などの国際空港において、TSA職員によるセキュリティー検査にかかる時間は過去数カ月間に劇的に伸びているため、遅延や接続便への乗り遅れなどの支障をきたし、旅客や各ターミナルのオペレーター、航空会社などから苦情が出ているという。これを受けてTSAは10日、PAに直接返答すると発表した。
TSAは9日、これら3空港の利用客に、セキュリティー検査の迅速化を図るために開始された事前検査プログラム(プレチェック)への登録を呼び掛け、12日にはEWRにおいて、メディア向けのプレチェック促進イベントを実施している。
JFKでは、3月15日からの1カ月間に待ち時間が20分以上だったのは、253回あった。前年同時期には10回だった。この時期の待ち時間平均は、前年同時期の11.5分から20.9分となり、82%も増加しているという。