9日付のファッションニュースサイト、ラックドによると、高級セレクトショップの「スクープ・ニューヨーク」(SCOOP NYC)が、全店閉店することが分かった。マンハッタン区ソーホーにある旗艦店は既に閉店しており、ほかの店舗も順次閉店する予定だという。
スクープ・ニューヨークは、えりすぐりの高級カジュアル衣料品を揃える、セレブにも人気のブティックで、全米内8州に10以上の店舗を展開していた。同社の関係者によると、高騰し続ける店舗の賃貸料が経営悪化の主な原因で、男女の衣料品を幅広く扱う同社では、広いスペースが必要で、ほかの競合店に比べ賃貸料がかさんだという。
同社は、有名ブランド「ラグ・アンド・ボーン」や「アリス アンド オリビア」を扱ったことから人気に火がつくなど、常に流行の最先端を発信する店として定評があった。しかし、ことしに入りニューヨーク市内の各店舗で、これまでセールの対象外だった高級ブランドの商品が、自社ブランドと同様に値引きされるようになったため、経営状態を危ぶむ声が出ていた。
市内ではソーホー以外に、バッテリーパーク、ミートパッキング、アッパーイーストサイドに店舗があり、商品一掃のためセールが行われているという。