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共同通信
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京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判第5回公判が13日、京都地裁で開かれ、弁護側の被告人質問が行われた。殺人罪などに問われた無職青葉真司被告(45)は16年に小説コンクール「京アニ大賞」に応募した長編作品が落選したと知った際、「裏切られた」という気持ちだったと述べた。
検察側は、落選した被告が憧れていた京アニの女性監督に「アイデアを盗用された」と妄想するようになり、筋違いの復讐を決意したと主張している。被告は17年ごろに落選を知り「それはないんじゃないか」「頑張って書いた小説だから、どうして通らなかったんだ」と感じたと振り返った。女性監督が17年5月に投稿したブログで被告の小説の内容が暗示されていると思い「なぜ落としたのに上げるのか、ちょっと強い疑念を持った」と述べた。
先立つ13年ごろ、別の事件で栃木県の刑事施設に収容されていた際に「結婚」という言葉が身の回りで「繰り返し出てくるようになった」とも述べた。自身を警察に監視させていたとする「ナンバー2」が「自分を結婚させたがっているのだと思った」と話した。