11日付のニューヨーク・ポストによると、ニューヨーク市警察(NYPD)が、合法な場所に駐車していた車両に400万ドル(約4億3600万円)以上の違反チケットを発行していたことが分かった。
市では2009年以降、歩道と車道の段差を解消するためのスロープ部分(カーブカット)前に駐車することは合法である。しかし、公開データの分析を行うブログ「アイ・クワントNY(I Quant NY)」が、13年8月~ことし3月の間にNYPDが発行した交通違反チケットについて調査したところ、1966カ所のカーブカットで約170万ドル(約1億8530万円)分が発行されていたという。
ブルックリン区フラットブッシュのオーシャン・アベニューではおよそ5万ドル(約545万円)が、またケイトン・アベニューでは4万5千ドル(約491万円)以上の違反チケットが発行されていた。同区第70分署の警官によるものが10万ドル(約1090万円)以上と最も多かったという。
同ブログの創設者は、「違反チケットを受け取ったほとんどの人が、駐車した場所が合法だったとは知らず罰金を支払っている」と批判。市議会議員らはNYPDに、カーブカット前の駐車が合法だと知らない警官に対しての教育の徹底を求めている。