11日付のニューヨーク・ポストによると、CVSなどのドラッグストアから、アイスクリームが盗まれる事件が連続して起きており、それらの盗難品が市内の食品雑貨店に転売されているという。
ニューヨーク市警察(NYPD)によると、過去1年間にドラッグストアで起きたアイス盗難事件の数は、10件以上に及ぶ。中には、1683ドル(約18万円)分のアイスを盗んだ犯人もいたという。NYPDはことし2月に常習犯7人を一斉検挙したが、逮捕から数日後、わずか5分の間に2軒のドラッグストアで700ドル(約7万6千円)分のアイスが盗まれる事件が起きるなど、事件は繰り返されている。
また、盗まれたアイスは主に、マンハッタン区ハーレムやワシントンハイツなどにある食品雑貨店に転売されているとみられており、NYPDは、転売先についての捜査を進め事情を聴いている。NYPDは、「犯人らは、店から盗んだアイスを原価の10%で転売するため、食品雑貨店のオーナーたちも得をする」と述べた。
盗まれることが多いアイスは、ハーゲンダッツやベン&ジェリーズなどの人気商品で、あるドラッグストアのマネージャーは、「犯人は店員が見ていない隙を狙って、複数回にわたってアイスを盗んでいくようだ」と証言した。