Published by
共同通信
共同通信
経済協力開発機構(OECD)が加盟各国の大学など高等教育機関の卒業・修了生に占める女性の割合を調べたところ、2021年時点で日本は平均を大きく下回り、「自然科学・数学・統計学」の分野で27%、「工学・製造・建築」で16%だったことが分かった。いずれも加盟38カ国の最下位だった。
15年時点の調査(35カ国での比較)でも日本の女性割合が最も低く、数値もほとんど改善していない。OECDは「進学を職業とつなげて考えられるよう、理工系分野で働く女性のイメージを良くする必要がある」と指摘した。
OECDは21年時点の「STEM」(科学・技術・工学・数学)分野の卒業・修了生に占める女性割合を調査し、今月12日付で公表。日本は20年度分を報告した。
「自然科学・数学・統計学」の38カ国平均は54%。最も高いのはポーランドの70%で、スロバキア67%、エストニア65%と続いた。日本は2番目に低いチリの40%も大きく下回った。
「工学・製造・建築」は平均28%。最高はアイスランドとポーランドの41%。