「新しい人生を始めたかった」 行方不明のコロンビア大生見つかる

 17日付のニューヨーク・ポストによると、5日から行方不明になっていたコロンビア大生のナイラ・キッドさん(19)が16日夕方、ブルックリン区ウィリアムズバーグで無事保護されたという。
 ニューヨーク市警察(NYPD)の警官が、同区のシーゲルとボガート通りの交差点付近でキッドさんを発見し、話を聞くと、「アパートを借りようとしていたところ」だと話したという。キッドさんは、「誰に知られず、ひっそりと暮らそうと思った。どこでもいいから新しい人生を始めたかった」と失踪の動機を説明した。
 同大学工学・応用科学部2年生のキッドさんは、5日午後5時ごろ、知人が大学で見かけたのを最後に消息が途絶えたため、母親から捜索願が出された。勉強熱心なキッドさんが期末試験を前に姿を消したことを心配した同級生らも、キャンパス近辺に行方を探すチラシを貼り、情報提供を呼び掛けた。
 その後14日には、キッドさんのフェイスブックやクレジットカード、携帯電話のアカウントが停止状態になったことから謎が深まり、安否が気遣われていた。
 キッドさんはケンタッキー州出身で、カリフォルニア州の私立学校、サッチャー・スクールを卒業し、同大学へ進学した。家族は母親がルイビル大学の教授を務めるエリート一家だという。