15日付のニューヨーク・タイムズによると、ブロンクス区南端とランドールズ島を結ぶ遊歩道が14日正式に開通し、開通初日にはジョギングやサイクリング、散歩を楽しむ人々で賑わった。
ランドールズ島は行楽地として人気だが、これまで徒歩で行こうとすると、マンハッタン区イーストハーレムのロバート・F・ケネディー橋(旧トライボロー橋)の歩道を使うのが唯一の方法で、急な階段を上がり、往来する車の脇を恐る恐る通らなければならなかった。このほど開通した遊歩道は、ブロンクス・キルという細い水路の上をわたる4分の1マイル(約400メートル)の道のりで、道幅は広く歩行者用とサイクリング用の通路が区別されているほか、段差がなく障がい者が利用できるよう配慮されている。また、通路には木々や草花が植えられ、利用者の女性は「セントラルパークがブロンクス区にできたよう」と語った。
この遊歩道の正式名称は「ランドールズ島連結道路」(Randalls Island Connector)といい、ニューヨーク市経済開発社が2年余りをかけて昨年秋に完成させた。2006年に発表された、60億ドル(約6500億円)をかけてウォーターフロントのレクリエーション施設などを整備する「サウス・ブロンクス・ゲートウェー」計画の一環である。