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共同通信
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【ロンドン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領が米ニューヨークの国連本部を訪れ、19日に国連総会一般討論で演説する。全世界の首脳らが一堂に会する機会を利用して対ロシアでの結束を訴え、自身が提唱する和平案への賛同を求める見通し。ロシアが合意を破棄した黒海経由のウクライナ産穀物輸出の正常化にも道筋を付けたい考えだ。
ゼレンスキー氏は昨年の一般討論ではビデオ演説しており、実際に国連本部を訪れるのは昨年2月の侵攻開始後初めて。来年以降も戦闘が続くのは確実で、欧米からの支援停滞を警戒するゼレンスキー氏は2国間会談などで関係強化を直接訴え、グローバルサウスと呼ばれる新興・途上国を含めた支持拡大も狙う。
20日には、ウクライナ情勢に関する国連安全保障理事会の首脳級公開会合に参加を予定する。ロシアは安保理常任理事国で、双方が出席すれば、国家元首が交戦中の敵国代表と公開会合で相対する異例の機会となる。
バイデン大統領との会談も予定。最大の武器支援国の米国に一層の協力を要請する。