与党副総統候補に蕭氏か、台湾

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共同通信
台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表=2021年2月、米ワシントン(共同)

 【台北共同】来年1月の台湾総統選で、与党、民主進歩党(民進党)候補の頼清徳副総統とペアを組む副総統候補に誰がなるのか注目されている。対米関係を重視する立場から台北駐米経済文化代表処の蕭美琴代表(駐米大使に相当)が選ばれるとの観測が強まる一方、頼氏に近い鄭麗君元文化部長(文化相)の名前も挙がっている。

 立候補は総統・副総統のペアで11月に中央選挙委員会に届ける。与党の副総統候補を選ぶのは頼氏だが、ジェンダーバランスを重視し、党内では女性を推す声が大きい。中でも有力視されているのが蕭氏だ。

 米国人の母を持つ簫氏は英語が堪能で、米政界とのパイプも太く、いまの蔡英文政権の対米外交を支えている。蕭氏が拾った野良猫を蔡総統が飼っているのは有名な話で、親友同士だ。

 米国は対中政策を巡り、統一を拒否しつつ衝突を避ける蔡政権の「現状維持」路線を評価。頼氏当選の場合に路線が確実に引き継がれるよう、簫氏が副総統候補になることを望んでいるもようだ。