ロシア「ICJに裁判権なし」

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共同通信

 【ブリュッセル共同】国際司法裁判所(ICJ、オランダ・ハーグ)で18日、ロシアの侵攻を受けるウクライナが軍事行動停止などを求めた訴訟の口頭弁論が行われ、ロシアの代表がICJには裁判権がないと主張し、請求棄却を求めた。

 ウクライナは昨年2月末、ロシアの侵攻には正当な理由がないとしてICJに提訴。ICJは翌3月、侵攻に深い懸念を表明し、仮処分として請求通り侵攻を停止するよう命じたが、ロシアは従っていない。

 ウクライナは、ジェノサイド(民族大量虐殺)条約の条項を根拠に提訴したが、ロシアは国家間の武力行使は条約の対象外だとして争っている。