17日付のニューヨーク・デイリーニュースによると、ニューヨーク州都市交通局(MTA)が提案した、地下鉄F線を急行とする計画が、ブルックリン区住民との対立を招いているという。
同計画は、ラッシュアワーの時間帯に限り、来年よりF線の半数をジェイ・アベニューとチャーチ・アベニュー間の駅を通過する急行とし、同区南部住民の通勤時間を6~7分間短縮しようというもの。しかし、運行本数は増えないため、パークスロープやキャロルガーデンの急行が止まらない各駅を利用する地下鉄利用客にとっては、本数がこれまでより減ることとなり、「一方に与え一方から奪うやり方は対立を招き、不公平」だと批判の声が上がっている。
専門家によると、同計画の実施により、およそ48%の地下鉄利用者の通勤時間が短縮され、52%の利用者が本数減少により不便を被るが、急行で運行することで短縮できる時間のほうが、本数が減ることで余計にかかる時間を上回るという。
F線の急行運行は以前にも行われていたが、1987年に廃止になっていた。