18日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク市でタクシー運転手として働く女性の数が増加しているという。
2014年に発行された書籍「タクシーキャブ・ファクト・ブック」によると、1940年代に市で初めて女性タクシー運転手が誕生してから、70年代には数千人に増えたが、犯罪率が増加したことから90年代までに数百人に激減し、犯罪率が低下した後もその数は戻らなかったという。しかし、アプリによるタクシー配車サービス「ウーバー(Uber)」や「リフト(Lyft)」の登場で、女性運転手の数が増加している。
市では現在、1375人の女性がウーバーなどで運転手として働いており、運転手全体の4%を占めるという。また、イエローキャブの女性運転手も2010~15年の間に63人増え、全体の1%に当たる349人となっている。全米でみると、女性運転手はウーバーで全体の19%、リフトでは30%を占めている。
勤務時間が決まったイエローキャブと異なり、自分のスケジュールに合わせて勤務できること、客の身元を追跡できること、車内で現金を扱わなくても済むことなどが、女性が働きやすい理由だとされている。ただ、勤務中に駐車場所を探しトイレに行くことだけが、女性ドライバーにとって頭痛の種だという。