ノースウェル・ヘルス、救急業務を縮小
NY市の緊急診療態勢に懸念生じる
複数の病院を経営し、ニューヨーク市最大のヘルスケアプロバイダー「ノースウェル・ヘルス社」が、市内の一部で救急車のカバー範囲を順次縮小している。17日から、クイーンズ区東・中部での診療範囲を縮小。今年初めには、スタテン島で救急車の対応を取りやめており、緊急診療態勢への懸念が生じている。
今回の削減には、ダグラストン、リトル・ネック、ベイサイド、フォレスト・ヒルズ、レゴ・パーク各地区における夜間の救急車対応に関する高度救命処置の廃止も含まれている。クイーンズ区とナッソー州境にあるノースウェル・ヘルスの病院には、フォレスト・ヒルズのロングアイランド・ジュイッシュ、ニューハイドパークのコーエンズ・チルドレンズ・メディカルセンターとロングアイランド・ジュイッシュがある。
ノースウェル・ヘルスの広報担当は、救急車削減を認めた上で「引き続き、ニューヨーク市最大の救急サービス提供者の一つであり続けることは可能だ」との見解を示した。市の報告書によれば、ニューヨーク市消防局(FDNY)は、911救急対応が遅れていることに頭を悩ませている。ノースウェル・ヘルスが担っていた業務をFDNYが引き継ぐことで同意していたものの、アダムズ市長が支出削減を呼び掛けており、実現は見通せなくなっている。(17日、ニューヨークポスト)
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