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共同通信
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【ニューヨーク共同】バイデン米大統領は19日、ニューヨークでの国連総会一般討論で「むき出しの侵略に対抗し、他の侵略者を抑止しなければならない」と演説した。ウクライナ侵攻を続けるロシアに立ち向かわなければならないと訴え、国際社会の結束と支援継続を呼びかけた。覇権主義的な動きを強める中国も意識し、既存の国際秩序の維持を求めた。
ウクライナの主権と領土一体性を守る必要性を強調。「ウクライナが切り裂かれるのを看過すれば、どの国の独立が保障されるだろうか」と語った。ウクライナ支援を巡る各国の財政負担が増す中、「ロシアは世界が次第に疲れ、残虐行為が見逃されるようになると信じている」とし、各国に連帯を促した。
中国による経済的威圧や国際秩序を揺るがす行為には対抗するとした上で「米中競争が衝突に発展しないよう管理する」と表明。台湾問題への言及はなかった。
気候変動が各地で災害を誘発しているとして「全人類存続の危機」だと懸念を示し、核・ミサイル開発を進める北朝鮮を「安保理決議違反を続けている」と非難した。