米政権、駐日大使に投稿自粛要請

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共同通信
米国のエマニュエル駐日大使

 【ワシントン共同】米NBCテレビは20日、中国の閣僚が相次いで動静不明になったことについてX(旧ツイッター)に皮肉を込めた投稿を繰り返したエマニュエル駐日米大使に対し、バイデン大統領の側近らが投稿を自粛するよう求めたと報じた。「政権の米中関係修復に向けた努力を損なう」と伝えたという。

 エマニュエル氏は8日、公の場に姿を見せない中国の秦剛前外相や李尚福国防相に関し「習近平政権の閣僚らはアガサ・クリスティの小説『そして誰もいなくなった』の登場人物のようになっている」と書き込んだ。15日には「自宅軟禁のせいだろうか? シェークスピアが『ハムレット』で書いたように『何かが怪しい』」と投稿した。

 NBCによると、中国側はこうした投稿に激怒しているという。米中が模索する11月の首脳会談実現に影響する可能性もあり、国家安全保障会議(NSC)の高官がエマニュエル氏のスタッフに懸念を伝達した。

 エマニュエル氏の報道担当者は、NBCの報道について「全く事実ではない」と否定した。