3県の施設で食材費を過大徴収

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共同通信

 全国12都県で障害者向けグループホームを運営する会社「恵」(東京)の食材費問題を巡り、新たに群馬県と神奈川県の3市にある計3施設が過大に徴収していたことが21日、自治体への取材で分かった。愛知県で判明した過大徴収問題はさらに拡大する可能性がある。千葉県のグループホームでは、職員が利用者への言動で心理的虐待があったと自治体に認定されていたことも明らかになった。

 厚生労働省は、障害者虐待防止法の経済的虐待の疑いがあるとして、同社のグループホーム約120カ所がある自治体に事実関係の調査を要請している。

 神奈川県で過大徴収があった施設は川崎市内に所在。市にある同社のグループホームの過大請求額は計約435万円に上る。施設側は既に利用者に返金したという。

 群馬県内で過大徴収があったのは前橋市と高崎市の2施設。厚労省の要請を受け、前橋市が6月以降、複数回聞き取りを実施したところ、過大請求を認めたという。

 千葉県野田市のグループホームでは、今年夏ごろ、職員が男性利用者に人格否定につながる発言をした。