ふた付きごみ容器、全事業者に義務化へ
NY市、ネズミ対策をさらに拡大
ニューヨーク市のアダムズ市長は19日、市内全ての事業者に対し来年3月から、ふたが付いた容器にごみを入れて捨てるよう義務付けることを明らかにした。外食産業や大手チェーン店は9月から、同様の対応に取り組んでおり、新たに拡大する形。ふた付きを強制することで、ネズミに悩まされている現状を打破したい考えだ。
アダムズ氏は「既に『ネズミは、公共の敵ナンバーワン』だと宣言した。道端に放置された黒いごみ袋を狙うネズミとごみ袋を排除することにより、市民は路上のごみの山をよけて歩く必要がなくなる」と述べ、義務化の意義を強調した。
違反した事業者には、初回50ドル、2回目100ドル、3回目200ドルと徐々に額が積み上げられる方式で罰金が科せられる。数十年にわたって、世界の大都市に比べると、ネズミ対策に遅れをとっていたニューヨーク。他都市が、ふた付きのごみ箱を導入しネズミを駆除した一方、道路脇に捨てられた黒いごみ袋の山はネズミの餌食となっていた。
ニューヨーク市は今回の方針以外にも、街の浄化作戦を進めている。路上に設置されている2万個のごみ箱について、ふた付きコンクリート製の新しいデザインのごみ箱に順次交換。来年末までには、市内全5区で有機堆肥が分別収集されることになっている。(19日、amニューヨーク)
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