吉野ケ里遺跡で本格発掘開始

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共同通信

 佐賀県は23日、弥生時代の大規模環壕集落で知られる吉野ケ里遺跡(吉野ケ里町、神埼市)で、これまで手つかずだった「謎のエリア」のうち未着手部分の本格的な発掘調査を始めた。今年4月から実施した試掘調査では石棺墓が見つかったが、鏡などの副葬品は出土しなかった。

 県によると、今回の発掘調査の対象は遺跡中央部の日吉神社跡地約4千平方メートルのうち約4割で、来年2月末まで。石棺墓の周囲や遺跡北部から延びる甕棺墓列との境界付近を重点的に調べる。

 期間中には、発掘作業の体験会や出土品の収蔵庫を案内するツアーのほか、現場の一般公開などを実施する。