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共同通信
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法務省は23日、1988年に起きた北海道北見市の資産家夫婦殺害事件で殺人罪に問われ、死刑が確定した窪田勇次死刑囚(78)が、誤嚥性肺炎による呼吸不全で死亡したと発表した。札幌刑務所の病棟に収容されていた。
法務省によると、窪田死刑囚は6月以降衰弱し、札幌拘置支所から、医療環境のより整った札幌刑務所に移った。肺炎や糖尿病などと診断され、昏睡状態となり、9月23日午前7時25分ごろ死亡が確認された。
確定判決によると、保険外交員だった88年10月、不当な勧誘の発覚を防ぐため、顧客だった北見市の矢田勝治さん=当時(61)=宅で、勝治さんと妻和枝さん=同(56)=の首を包丁で刺すなどして失血死させた。
窪田死刑囚は事件後に逃亡。当時の公訴時効成立まで約10カ月だった2002年12月に逮捕された。一、二審とも死刑判決を受け、最高裁が09年12月、死刑囚側の上告を棄却し、確定した。
窪田死刑囚の死亡により、刑事施設に収容されている確定死刑囚は106人になった。