デ・ブラシオ市長の支持率最低に  不正疑惑で「評価しない」過半数

 24日付のニューヨーク・ポストによると、クイニピアック大学が同日発表した最新の世論調査で、選挙資金調達を巡り疑惑の渦中にいるニューヨークのビル・デ・ブラシオ市長の支持率が、就任以来最低水準に落ち込んでいたことが分かった。
 同調査によると、市長の仕事ぶりを「評価しない」と答えた市の有権者は52%で、「評価する」の41%を上回った。ことし1月の調査では、50%が「評価する」、42%が「評価しない」と回答していた。支持率の降下は、黒人とヒスパニック市民の間で最も顕著で、1月の調査で77%だった黒人からの支持率が今回の調査では58%に、66%だったヒスパニックからの支持率が55%に下がっている。
 2期目への挑戦となる2017年の次期市長選に、市会計監査官スコット・ストリンガー氏やブルックリン区のエリック・アダムス区長が無所属候補として出馬した場合、どちらに投票するかという質問には、民主党から立候補する市長に投票すると答えたのは37%と35%で、36%のストリンガー氏と34%のアダムス区長にいずれも、わずか1%しか差をつけられなかった。
 市長を信頼できるかとの質問には、45%が「信頼できない」と答え、43%の「信頼できる」を上回る結果だった。