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共同通信
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厚生労働省は25日、製薬大手エーザイと米バイオジェンが共同開発したアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」の製造販売を承認した。年内にも保険適用される見通しで、病気の原因物質を除去することで進行抑制を狙った初の認知症薬となる。
患者の脳内に蓄積し神経細胞を傷つけるとみられるタンパク質「アミロイドベータ」に結合し除去する抗体の薬。1月に申請され、厚労省の専門部会が8月21日、承認の方針を了承していた。審査期間を短縮する「優先審査」の対象だった。
2週間に1回、点滴で投与する。対象は、アミロイドベータが脳内に蓄積した早期のアルツハイマー病患者と、その前段階の軽度認知障害の人。国内に500万~600万人いるとみられるが、エーザイは実際に使用するのはこのうち1%程度と推計する。