7カ月の捜査の末、1人を逮捕 クオモ知事の補佐官射殺事件

 27日付のエーエム・ニューヨークによると、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の補佐官を射殺した容疑者の男が同日、ニューヨーク市警察(NYPD)の7カ月にわたる徹底調査後に逮捕され、ブルックリン区の裁判所で起訴された。
 ケアリー・ギャベイ氏(当時43)は昨年9月7日、同日予定されていたウエスト・インディアン・デイパレード関連の祭りに参加していたところ、流れ弾にあたり、昏睡状態になった後、同月15日に死亡した。NYPDは同10月、顔認識ソフトウェアを駆使し、監視カメラに映し出された画像を調査した結果、女1人を含む4人以上の容疑者を割り出し行方を追っていた。
 事件の目撃者数人がNYPDに、トリニダード・トバゴ出身でクイーンズ区に住むミカー・アレイン被告(24)の事件への関与を証言し、同被告は第2級殺人罪、武器の不法所持などで起訴され、罪状認否後、保釈を認められず拘束されている。
 ギャベイ氏を追悼するために作成されたウェブサイトによると、ジャマイカ出身の同氏は、過去に市の公共住宅で暮らしたこともあり、ハーバード大学および同大学ロースクール卒業後、クオモ知事の公務顧問補佐の職を経て、エンパイア・ステイト開発公社の次席法務顧問に就任していた。