Published by
共同通信
共同通信
厚生労働省は27日、中央社会保険医療協議会(中医協)を開き、認知症のアルツハイマー病新薬「レカネマブ(商品名レケンビ)」を12月24日までに保険適用する方針を確認した。医薬品の公定価格である薬価の決定に向けた議論を開始。委員からは、有効性や医療保険財政への影響などを考慮して検討するべきだとの意見が出た。
米国での標準的な価格は患者1人当たり年2万6500ドル(約390万円)と高額で、国内価格がどの程度になるかが焦点。効果に期待する人が多い一方、薬価や利用患者数によっては保険財政を圧迫するとの懸念もある。厚労省は、年間の市場規模について1500億円を超える可能性があるとみている。