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共同通信
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【デトロイト共同】バイデン米大統領は26日、車産業の本拠地である中西部ミシガン州デトロイト近郊を訪れ、賃上げなどの待遇改善を求めてストライキを続ける全米自動車労働組合(UAW)の組合員を激励した。現職大統領のスト参加は初めて。UAW側が要求している4年間で40%の賃上げについても、支持する考えを示した。
2024年の次期大統領選での再選を見据え、与党民主党の支持母体である大手労組と連帯する姿勢を強くアピールする狙いとみられる。拡声器を片手に持ったバイデン氏は、組合員を前に「ウォール街がこの国をつくったのではない。この国をつくったのは中産階級だ」と強調。「粘り強く頑張れ。あなた方は大幅な昇給に値する」と訴えた。
UAWは電気自動車(EV)の急速な普及促進を目指す現政権の政策的な対応を警戒し、次期大統領選でのバイデン氏支持を打ち出していない。バイデン氏はトランプ前大統領が今月27日にミシガンで演説するのを前に急きょ現地入りし、労働者に寄り添う立場を強調した。