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共同通信
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銀河の中心にある巨大ブラックホールが地球のように自転している新たな証拠を発見したと、国立天文台などの国際チームが27日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した。長期にわたる観測から、中心部から噴き出す「ジェット」と呼ばれるガスの方向が周期的に首振り運動していることが分かったという。銀河の形成や進化の歴史を解明する手がかりとなるとしている。
ジェットは、銀河の中のガスとぶつかって、星の誕生に影響していると言われている。ジェットが光速に近い速度で噴き出すためのエネルギーは、ブラックホールの自転がもたらしていると考えられている。これまでにも自転を示唆する研究はあったが、確かな証拠を得るのが難しかった。
チームは日本、中国、韓国などの電波望遠鏡13台を使い、2013~22年に計123回、地球から約5500万光年離れたM87銀河の巨大ブラックホールを観測。米国の望遠鏡が過去に集めた観測データと合わせてジェットの動きを分析すると、噴き出す向きが約11年周期で首振り運動をしているとの結果を得た。