大谷、有言実行で打者の頂点に

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共同通信
7月27日、米大リーグ、タイガースとのダブルヘッダー第1試合でメジャー初完封の9勝目を挙げ(右)、第2試合で2打席連続となる38号ソロを放ったエンゼルス・大谷翔平=デトロイト(共同)

 46本塁打を放った2021年に2本差で本塁打王を逃した時、エンゼルスの大谷は「まだまだ上にいけると思っている」と誓った。2年前は後半戦に失速。今年は右脇腹のけがや右肘手術で最後の1カ月は欠場となったが、前半戦の貯金を生かし、有言実行でア・リーグ打者の頂点に立った。

 18年にメジャーに渡ってから投打「二刀流」に挑戦し、けがとも闘いながら年々飛躍を遂げた。6年目の今季は5月30、31日に計3本塁打を放ってから勢いが加速。6月は2試合連続アーチを5度もマークし、計15本塁打で日本選手と球団の月間記録を更新した。「打撃面はベストに近い。なるべくしてなっている感じがいい」と自信があふれ出た。

 世界一に輝いた3月のWBCから始まり、二刀流で休みなくフル回転した。2度目の右肘手術という大きな代償を払ったが、フルスイングの全力プレーで歴史に名を刻んだ。