国債利率、10年ぶり高水準

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共同通信
財務省

 財務省は3日、10月に発行する10年物国債の入札で、買い手に支払う利子の割合を示す「表面利率」を9月までの年0.4%から年0.8%に引き上げた。日銀の金融緩和修正に伴い、長期金利が上昇傾向にある市場の実勢を反映した。2013年10月以来、10年ぶりの高水準となる。

 表面利率を市場の長期金利に近づけることで、政府の国債発行を通じた資金調達を安定的にするのが狙いだ。

 引き上げは今年1月以来、9カ月ぶり。表面利率は、主に市場で取引される国債の利回りを基に決める。長期金利の指標である10年物国債の利回りは0.8%に迫っており、足元の推移に合わせた。