半導体工場誘致へ規制緩和を検討

Published by
共同通信
ラピダスが北海道千歳市で建設する次世代半導体工場の完成予想図(同社提供、鹿島作図協力)

 政府が、半導体や電池など重要物資の工場を建設しやすくするため、土地利用の規制緩和を検討していることが4日、関係者への取材で分かった。森林や農地など開発に制限がある「市街化調整区域」で、自治体が工場の立地計画を許可できるようにする。農地の転用手続きにかかる期間の短縮も図る。10月中にまとめる経済対策に盛り込む方向で調整している。

 工場建設を後押しし、重要物資の供給体制を強化する。国内投資の拡大につなげる狙いもある。経済団体トップらが集まり、首相官邸で4日開く官民連携の会合で、岸田文雄首相が考えを示す見通し。会合には関係閣僚や熊本県の蒲島郁夫知事も参加する。