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共同通信
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【サンパウロ共同】南米ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領(85)は4日、自身の人身保護請求を巡る裁判所の審理にオンラインで出廷、禁錮25年の刑で服役中の人権侵害事件について無実を訴え、健康状態が「悪化している」として恩赦を要求した。現地メディアが報じた。
フジモリ氏は、在任中に左翼ゲリラと間違えられた市民らが軍特殊部隊に殺害された事件などで2010年に判決が確定し、服役中。17年12月に高齢や病気を理由に人道的恩赦を与えられ釈放されたが、最高裁が18年10月に遺族の訴えを受けて恩赦を取り消した。フジモリ氏は19年、入院を経て再収監された。