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共同通信
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東京・歌舞伎町の大久保公園周辺で売春のための客待ちをする女性が増えている。ホストクラブやメンズ地下アイドルなどにはまった末の借金返済や遊興費を稼ぐ目的が多く、9月に逮捕された女性の約7割が20代で、初犯が約9割を占めた。警視庁は取り締まりを強めるとともに、昨年から専門相談員も置き、社会復帰に向けた支援にも力を入れている。
7月の金曜日。まだ明るい午後5時ごろ、公園周辺には既に数人の女性が立っていた。売春1回の相場は1万5千円前後とされる。女性を眺めていた男性が声をかけ、しばらくすると2人で近くのホテル街に向かっていった。
こうした客待ち行為は「立ちんぼ」と呼ばれる。大久保公園周辺は以前から多い場所だったが、新型コロナウイルス禍での行動制限が緩和された上、客待ちの様子の動画が交流サイト(SNS)で拡散されたことで訪れる女性と客が増えたとみられる。
捜査関係者によると、栃木、千葉、埼玉、神奈川といった関東圏から通う女性も多く、捜査員は「1日5回客をとる女性もいた」と話す。