7日付のDNAインフォによると、スタテン島とブルックリン区を結ぶベラザノ・ナロウズ(Verrazano-Narrows)橋に、開通以来修正されない大きな間違いがあるという。
全長4260フィート(約1300メートル)で米国最長、世界でも11番目に長いこの橋の名は、1542年にニューヨーク港を発見したイタリアの探検家、ジョバンニ・デ・ベラザノ(Giovanni da Verrazzano)にちなんで付けられたが、橋の名前は「z」が1つ抜けているのである。そこで、橋のふもとダイカーハイツに住むロバート・ナッシュさんは、橋の名を修正しようと署名運動を開始した。「52年前の間違いを正して、ベラザノの功績を改めてたたえたい」と、ナッシュさんは言う。
同橋が正式に開通したのは1964年。名前については、当時の建設都市計画担当ロバート・モーゼスが、発音が難しいという理由で反対したが、イタリア歴史協会やニューヨーク州のネルソン・ロックフェラー知事が承認し、決定した。その際、タイプミスが発生したようだが、修正されないまま今日に至っている。
しかし、橋を管理するニューヨーク州都市交通局(MTA)の広報担当者は、交通サインを変更するのに相当なコストがかかるという理由から、名前を変更する予定はないとしている。