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共同通信
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宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)の俳優の女性(25)が急死した問題で、劇団の木場健之理事長は7日、若い年代の俳優たちが中心の劇団全体に動揺が広がっているとして、医師やカウンセラーによる心身のケア態勢を強化したと報道陣に強調。ファンからは、原因究明を求める声が上がった。
女性を巡っては今年2月、特定の上級生によるいじめがあったと週刊誌が報道。7日の取材対応で劇団側は、当時の内部調査に双方が事実関係を否定したと明かす一方、「記事が出て生徒たちのメンタルがやられた」と影響の深刻さを語った。
女性が亡くなったのは、所属する宙組の公演が宝塚大劇場(同市)で開幕した翌日の9月30日。女性不在の同日の公演を観劇した兵庫県西宮市の60代女性は「新しいトップコンビが誕生し、幸せいっぱいの公演だったのに、何があったのか」とショックな様子。「劇団は原因の究明と出演者の心の十分なケアをしてほしい」と話した。
木場理事長は劇団について「もともと学校で、家庭的。集団の一体感がすごく強い」と指摘した。